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子育て

幼児期の終わりまでに育ってほしい姿って、どんな姿なの?

投稿日:2019年2月13日 更新日:

 先日、 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」 のお話を伺う機会がありました。

私には5歳の娘がいるので、とても興味深いものでした。

 子育てをしていると、楽しいこともたくさんあるのですが、「うちの子、ちゃんと育っているのかな」「小学校に上がる前に、どんなことができていればよいのかな」など、不安も山盛りです。

 今回のお話は、 5歳児の後半までの成長の目安で、目指すべき姿ではありません。 

こんなことが育つ年齢なんだと感じていただければと思います。

また、幼児期の遊びや生活の中には、学びや気づきに関わるものばかりです。

我が子の成長を楽しみながら、親子で成長していきたいですね!

  

幼児期の終わりまでに育ってほしい姿

① 健康な心と体

・体の動きを調整することができるようになる。

・一日の生活の流れの見通しが自分なりにもてるようになる。

・食の大切ささを幼児なりに気付く中で進んで食べる。

 

  • 健康な体というと、逆上がりができる、マット運動ができるということを思いがちですが、そういう事ではありません。

     子供は、遊びの中で夢中になり、どんどん体を動かして遊ぶと、いろいろな動きを体験します。

    そのような 動きを遊びの中で経験 し、その中で体の動きを調整することができるようになることが大切です。

② 自立心

・自分にとって大事なことだとわかって取り組んだり、あきらめずにやり遂げたり、自信をもって行動したりする。

③ 協同性

・いろいろな友達と積極的にかかわり、友達の思いや考えなどを感じながら行動する。

 

  • 集団の中で生活しながら、一人一人が自分の考えや思いをはっきり友達に伝えられるようになります。

    ケンカやトラブルもあるとは思いますが、みんなで気持ちよく遊ぶためには 協力する必要性を感じられることが大切 ですね。

④ 道徳性・規範意識の芽生え

・してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、相手の立場に立って行動したりする。

・きまりを守る大切さがわかり、自分と友達の中で、気持ちの折り合いをつけながらルールを作ったり、守ったりする。

 

  • 命に関わる事や人の心を傷つけることは、いけないときちんと知らせていくことが大切です。

    しかし、なぜ守らなければいけないのかということを、 子供が納得して自分の中に取り込んでいき、人の気持ちと折り合いをつけていくことが大切 です。

⑤ 社会生活との関わり

・家族を大切にしようとする気持ちをもつ他に、地域の身近な人と触れ合う中で、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみを持つようになる。

 

  • もし、ご近所関係があまりないようでしたら、地域のお祭りやイベントなどに参加してみるとよいでしょう。

    私も、なるべく地域の行事に参加するようにしています。

    なんとなく顔なじみになり、スーパーで会い挨拶するなど、地域の方とのふれあいが増えましたよ。

⑥ 思考力の芽生え

・身近な物や用具との関わりの中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、様々な関わりを楽しむ。

・友達との関わりの中で、自分とは違う考え方に触れ、さらにさらに工夫したり、考えなおしたりする。

⑦ 自然との関わり・生命尊重

・自然とふれあい、感動する体験を通して、身近な環境への関心が高まり、面白さに気づく。

・身近な動物の世話や植物の栽培を通じて、生きているものへの愛着を感じ、生命の営みの不思議さ、生命の尊さに気付き、感動したり、いたわったり、大切にしたりする。

⑧ 数量や図形,標識や文字などへの関心・感覚

・生活や遊びを通じて、自分たちに関係の深い数量、長短、広さや速さ、図形の特徴などに関心をもち、数えたり、比べたり、組み合わせたりする。

 

  • 数量や図形,文字の読み書きを教えるということではなく、子供の遊びや生活の中で、 自分の遊びに必要だから ひらがなを使って看板を書いたり,おままごとで商品の数を数えたりすることです。

    生活や遊びの中から、必要感をもって数えたり、比べたり、組み合わせたりができるようになります。

⑨ 言葉による伝え合い

・自分の言葉で伝えたり、相手の言葉を理解して聞いたりして、さらに伝え合ったりする。
 
 

  • 語彙が、豊富な幼児は学力が高いという調査研究の結果があり、語彙を豊かにすることも大切なことです。

    絵本や物語に親しんだり、言葉遊びなどをしたりすることを通して、言葉が豊かになるようにすると良いでしょう。

 
  • 子供の「言葉で伝えたい」という思いをサポートするとともに、相手の話を聞くことの大切さにも気付かせていきましょう。

⑩ 豊かな感性と表現

・生活や遊びを通して感じたことや考えたことなどを、音や動きなどで表現したり、自由に描いたり、作ったり、演じて遊んだりする。

 

  • 絵をかく時に本物みたいに描けるといったできばえで判断するのでなく、 描きあげていく過程を大切に しましょう。

    表現する素材等を選択したり,表現の仕方を工夫したりしながら,表現の喜びを感じ、意欲が持てるといいです。

    この表現の楽しさを身に着けておくと、小学校へ入学し、図工で技術を学ぶ際にも楽しんで取り組むことができそうですね。

  •  風の音や雨の音,身近にある草や花の形や色など自然の中にある音,形,色などに気付くようにすることも大切です。

まとめ

 冒頭でも書きましたが、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は5歳児の後半までの成長の目安なので、「なんでできないの!」ではなく、あたたかく成長を見守っていきましょう。

 子供には一人ひとり異なる個性があり、成長のペースはさまざまです。

表現は苦手だけど、本を読むことが大好きな子もいますし、体を動かすことが好きな子もいます。

子供の得意分野を伸ばし、自信に繋がるような働きかけを考えていくことが私たちの役割なのだと思います。

 何かと手を貸してしまったり、先回りしてしまったりしてしまうのですが、そこをぐっと抑え、子供が考える時間を作ってあげ、成長を応援してあげたいですね!

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