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年中行事

お中元とお歳暮の時期やマナーは?のしは?お礼状は?

投稿日:2019年2月12日 更新日:


 
 いつも「時期が来たから」と思ってお中元とお歳暮を贈っている方は多いのではないでしょうか?

しかし、今まで気にしていないようなことがマナー違反だったり、喪中の時はどうしたらよいのかわからなかったりします。

 今回は、お中元とお歳暮のマナーをまとめましたので、これを機会に再確認しておくと、今後安心して過ごせますね。

  

お中元とは?お歳暮とは?時期はいつ?

 
お中元とは?

 お中元は、日頃からお世話になっている方々や目上の方に向けて 「半年間」 の感謝の気持ちと、健康を願う気持ちをあらわすために品物を贈る風習です。

・お中元の由来
 中国の風習で、中国では1月15日「上元」・7月15日「中元」・10月15日「下元」を厄を払う日としたことからきています。

旧暦の1年を2回にわけて、その節目となる7月15日に、先祖の霊にお供え物をしたり、お世話になった家や人に贈り物をしたりした慣習が「お中元」のはじまりです。

お歳暮とは?

 「歳暮」は、「年(歳)の暮」のことです。

年末に 「1年間」 お世話になった方に感謝の気持ちを込めて「これからもよろしくお願いします」と贈り物をする風習です。

・お歳暮の由来

 年越しに催される「御霊祭」からきています。

御霊祭では祖先の霊に塩鮭や数の子などをお供物としていました。

お供物を娘の嫁ぎ先に贈ったり、分家から本家に持ち寄られたりしていた習慣が、お世話になった親族や上司に感謝を伝える「お歳暮」へと変わっていったのです。

 お中元もお歳暮も「感謝を伝える」ための行事です。

違いと言ったら、お中元の場合は半年間の感謝をあらわしていますが、お歳暮では1年の最後を締めくくるご挨拶になることでしょうか。

 お中元とお歳暮を両方贈らなくてもマナー違反にはなりません。 

どちらか片方だけ贈るのであれば、1年間の感謝を込めるお歳暮だけでも良いのかと思います。

時期は?

・お中元

 関東なら7月初旬~7月15日まで、関西なら、お盆を8月に行うため、7月下旬~8月15日までに贈るのが一般的です。

・お歳暮

 お正月のお祝いをする準備の前、関東では12月初旬から12月31日、関西では12月13日から12月31日までに贈るのが基本とされていますが、できれば20日くらいまでがいいです。

お中元やお歳暮を送る相手は?相場は?

 今年は、Aさんにお世話になったから、贈ろうかな・・・なんて、思うことがあるかと思います。

贈る相手を考えるポイントやマナーをまとめました。

お中元やお歳暮を贈る相手は?

 お中元やお歳暮は「これからもずっとお世話になります」という継続的なお付き合いについて贈るものです。

ポイントは、贈る相手が 「継続的にお付き合いのある相手かどうか」 です。

※注意
 もし、毎年お中元とお歳暮を贈り続けるつもりではない相手の場合、お中元やお歳暮を一度限りで贈ってしまうことは失礼になりますので注意してください。

一度限りの場合は、のし書きを「お中元」「お歳暮」などではなく、「御礼」として贈りましょう。

 相手が政治家や公務員、公立学校の先生である場合(教え子関係の場合)、贈りものをすることは、公職選挙法や公務員規定に抵触する可能性があるので、禁止です。

贈った自分だけではなく、受け取った相手にも迷惑をかけてしまうことになるので、気をつけた方がよいです。

 一般的な贈り先は、離れて暮らしている場合、両親、親戚、他に会社の上司などです。その他にもお世話になっている方、感謝している方がいらっしゃれば贈るとよいですね。

金額の相場は?

 一般的な相場・・・3,000円~5,000円
 親戚など・・・3,000円
 会社の上司・・・5,000円
 特別お世話になった人・・・5000円~10,000円

 金額はお世話になった度合いによって変えるのが良いですね。

※注意

 お世話になったからと、高額なものを贈ると、相手の負担にもなるので注意が必要です。

喪中の時は、どうするの?

 お中元やお歳暮は、お世話になった人や上司、取引先などへ挨拶の品やお礼の品を贈ることをさしますので、自分と相手のどちらが喪中であっても、贈ることに問題はありません

お中元やお歳暮のマナーは?のしは?お礼状?

お中元やお歳暮を頂いたら、どうするの?

 贈り物をいただいたら、できるだけ早く お礼状 を出しましょう。

 贈り物が届いた日から3日以内 に送るようにするのが良いです。

もし、遅れてしまった場合は、おわびの言葉も添えて送りましょう。

封書にて縦書きで書くのが基本です。

 また、冷凍食品や冷蔵の品をいただいた場合は、きちんと受け取ってもらえたのか心配していることと思います。

届いたことを電話で先方へ伝え、その後にあらためて送り状を送りましょう。

 お歳暮にはお世話になっている相手へのお礼や挨拶の品という意味があるので、頂いたからといって必ずお返しをしなくてはいけないということではありません。

しかし、お返しをしたいという場合には、「私の方こそお世話になっています」という意味でお返しを送っても良いと思います。

お中元やお歳暮を渡す時のマナーは?

 最近は、デパートなどから配送してもらうことが多くなっているので、手渡しする場合、どんなマナーがあるのか不安になります。

配送が盛んに行われるようになる前は、風呂敷に包んで持参していました。

相手の前で風呂敷を解き、相手から見て正面になるように向きを変えて手渡し、風呂敷のみを持ち帰るのが一般的です。

 今では、手渡しの場合、お店の紙袋に入れて持参することが多くなっていますが、これは略式のマナーになります。

相手先では袋から出し、相手から見て正面になるように向きを変えて渡しましょう。

のしは?

 正式な作法では 「外のし」 となります。

外のしとは、包装紙で包んだ上からのしをかけることを言います。

しかし、配送してもらう場合には内のしを勧められることがあります。

 ・お中元の場合 上段は 「御中元」 「お中元」、下段は 送り主の名前
 ・お歳暮の場合 上段は 「御歳暮」「お歳暮」、 下段は 送り主の名前

贈り物として不向きな品物は?

・ハンカチ

 ハンカチは、日本語で「手巾(てきれ)」→「手切れ」に通じ、「さよなら」や「これっきり会いたくない」と捉えられてしまう場合があります。

・刃物(包丁、ハサミなど)

刃物やハサミ等は、「切れる」「縁を断ち切る」が連想されてしまいます。

・履物類(靴や靴下)

「(相手を)踏む」「踏みつける」という意味があります。

・時計や筆記具、文房具

時計や筆記用具類には、「勤勉奨励」の意味があるので、目上の人に贈るのは避けましょう。

・下着

「着るものに困っている」「恵んであげる」と考えられてしまいます。

まとめ

 私は、毎年、両親に贈っています。

「いつもいいのに~」と言いながら、顔を見ると嬉しそうです。

やっぱり、いろいろな面で、両親にはとてもお世話になっているので、感謝の気持ちを伝えるいい機会だと思い、私は年に二回のこの行事を楽しみにしています。

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