子供は、大人に比べて発熱することが多いですよね。
私は、5歳の娘が37℃超えると、欠席させようかどうか、登園時間ぎりぎりまで迷います。
一般的に、幼児の37℃は平熱同様だと言う医師もいますので、行かせてもいいのかと思ってしまいます。
しかし、それがきっかけで周りの子にうつしてしまったり、反対に弱った体で登園し、うつされてしまったりが心配になります。
娘の場合、発熱することが生まれてからほとんどなく、年に1度あるかないかです。
なので、結局、37℃超えたときには、たまにはいいかと欠席させています。
先日、娘の仲良くしているお友達A君(幼稚園は違う)が「アデノウイルス感染症」にかかり、大変な思いをしました。
お話を伺いましたので、ご参考になればと思います。
アデノウイルス感染症に関する体験談
まず、A君が朝起きたら目ヤニで目が開かない状態でした。
熱は37℃前半でした。
以前にも目ヤニがひどく、発熱した時に「アデノウィルス感染症」になったことがあり、症状が似ていたので、そうだと思いました。
幼稚園登園前に8時からやっている病院へ連れて行きました。
診察をすると、特に感染症でもなさそうだから、大丈夫だと言われたそうです。
しかし、アデノウイルス感染症の症状に似ていたので、
「アデノウイルス感染症ではないのですか?」
と聞きましたが、
「違う」
と言われ、熱も37℃前半で元気だったので、そのまま登園させました。
しかし
昼頃急激に熱が上がり、早退しました。
結局、誤診で、アデノウイルス感染症だったのです。
それで、済めばよかったのですが・・・
悲劇はここからです。
誤診とはいえ、アデノウイルスに感染したまま、半日ですが登園してしまったということで、A君のクラスは何日か後に「アデノウイルス感染症」が原因で学級閉鎖になってしまいました。
それだけでも、そのママは責任を感じていたのですが・・・。
嫌味なママはどこにでもいます。
「大変だったね・・・」
とねぎらう方が多い中、
「あなたのせいで、学級閉鎖になった。」
「近くに寄らないでね。うつされたくないから。」
など、言ってきたり、わざわざラインでもそのような内容のメッセージをしてきたりしたそうです。
しかも、治った後もです。
さらに、自分の子供にそのことを伝授して、子供にもA君のせいで学級閉鎖になったなど、A君に対して嫌味を言わせていたようです。
そのママもA君もは大変つらい思いをしました。
その後も幼稚園で何かが流行するたびに、「出元はA君なんじゃない?」と言われるようになってしまっているそうです・・。
その嫌みなママとは今後小学校、中学校も同じになる予定だそうです。
A君のままは、「アデノウイルス感染症の検査をしてください!」ともっと強く言えばよかったと後悔しています。
このようなことがないように、私たちは、感染症の症状を知っておく必要があります。
感染する病気は、たくさんあります。
その中でも、よく聞くのが
「アデノウィルス感染症」
「ヘルパンギーナ」
「溶連菌感染症」
です。
この3つは症状も似ています。
今回は、この3つの病気の症状についてまとめました。
それらの症状を知っていれば、登園・登校前に気づくことができ、周りの人に広めなくて済みますし、先ほどのお話のような悲劇を起こさずに済みますね。
アデノウィルス感染症
初夏から秋にかけて流行します。
・40℃近く、またはそれ以上の高熱が1週間近く続く
・扁桃腺には白い斑点があらわれ喉の腫れ、痛む
・目ヤニがでたり、充血する
・喉が痛いため食欲が低下し、不機嫌になり、唾を飲むと痛いのでよだれが増える
・軽度な風邪程度から重症の扁桃腺炎、肺炎、結膜炎、嘔吐下痢症など様々
原因や対処
くしゃみや唾液による飛沫感染やそれらをいじった手により感染します。
初期であれば、水分補給に気を付ける、点滴治療を受ける、といった治療でかなり良くなりますが、症状が重ければ入院の必要もあります。
熱いものや冷たいもの、酸っぱいもの、刺激物は避け、薄味でのどごしの良いものを与えましょう。
兄弟の誰かがかかると、その子が治ったころに別の子に症状が出ることがあります。
うがいと手洗いをし、症状が出ている子に近づかせないようにしましょう。
ヘルパンギーナ
初夏から秋にかけて流行します。
・喉の奥に口内炎のような小さな赤い水疱が横に並ぶ
・39℃前後の発熱
・のどの痛み
・水疱が潰瘍になったり、頭痛、腹痛、嘔吐などもみられる
・幼児がかかりやすい
・喉が痛いため食欲が低下し、不機嫌になり、唾を飲むと痛いのでよだれが増える
・数日で熱が下がり、潰瘍や発疹も回復する
原因や対処
くしゃみや唾液による飛沫感染やそれらをいじった手により感染します。
自然に治りますが、のどの痛みには消炎剤、高熱には解熱剤というように、対処法が行われます。
食事や水分補給ができなくなると「脱水症状」を起こしますので、点滴で栄養と水分の補給をすこともあります。
熱いものや冷たいもの、酸っぱいもの、刺激物は避け、薄味でのどごしの良いものを与えましょう。
溶連菌感染症
例年、5月中旬~6月に流行します。
・急な39℃前後の発熱が2~4日続く
・のどの痛み
・喉が痛いため食欲が低下し、不機嫌になり、唾を飲むと痛いのでよだれが増える
・発熱の1~2日後に全身に赤く細かい発疹がでる
・3~4日後には、舌がいちごのように赤くなる
・治りかかったころ、発疹が出ていた部分の皮膚がぱらぱらとむけていく
・嘔吐、頭痛、筋肉痛や関節痛になったり、中耳炎になったりする場合もある
原因や対処
くしゃみや唾液による飛沫感染やそれらをいじった手により感染します。
のどの痛みのために、食べたり飲んだりしずらくなるので、脱水症状の予防のために、少量ずつ何回にも分けて水分を補給します。
熱いものや冷たいもの、酸っぱいもの、刺激物は避け、薄味でのどごしの良いものを与えましょう。
まとめ
発熱やのどの痛みなどの症状に気が付いたら、小児科を受診しましょう。
また、高熱やイチゴのような赤い舌になっていたり、発疹が出ていたり特徴的な症状がでていたら、他の子への感染を防ぐために事前に電話してから受診しましょう。
3つの感染症の症状を簡単にまとめると・・・
①
40℃近くの高熱(高熱ではない時もあるので注意)
↓
喉の腫れや痛み
↓
扁桃腺に白い斑点
↓
アデノウィルス感染症
②
口の中に水疱や潰瘍がある
↓
熱がある
↓
ヘルパンギーナ
③
高熱が出て、全身に細かい発疹
↓
舌に赤いポツポツができてイチゴ舌になる
↓
のどの痛み
↓
溶連菌感染症
●食事
3つの感染症は、のどが痛むので、共通して熱いものや冷たいもの、酸っぱいもの、刺激物は避け、薄味でのどごしの良いものを与えましょう。
●予防するためには
①よく手を洗う(流水で15秒以上)
②うがいをする
③感染者との密接な接触はなるべく避ける。
タオルなどは別にして使いましょう!