2012年に、消費税10%に引き上げすることが決定し、その時には2015年10月から開始という予定でしたね。
安部首相が2回の延期を表明し、今年2019年10月に実施となりました。
飲食料品や新聞には、軽減税率が適用され、8%で据え置きのものもあり、国民の意見は賛否両論ですよね。
今月は特に引き上げ目前ですので、ニュースでもよく取り上げられています。
今回の消費税10%に引き上げることで増える税収は、1年で5.6兆円と言われています。
その中の約1.7兆円を、教育・子育てに回すことになりました。
その中の7~8000億円を「幼保無償化」に投じて、2019年10月から始まります。
幼児の子供がいないから、我が家には関係ないわ・・・・
と思う方も多いと思います。
また、
対象の幼児がいるけどよくわからない・・・
と言う方もいると思います。
来月から始まる「幼保無償化」がどんな制度なのかをまとめましたので、ご確認していただけたらと思います。
幼保無償化とは
3~5歳児については世帯年収に関わらず、全世帯が幼保無償化の対象となります。
※無償化されるのは、原則として3歳になったあとの最初の4月からです。
幼稚園は、3歳になったその日から無償化の対象になります。
園や施設で確認しておくと安心ですね!
住民税非課税世帯の0~2歳児も無償化の対象になります。
未就学児のインターナショナルスクールや外国人学校などの施設は幼保無償化の対象外になります。
余談ですが・・・
最初に幼保無償化を公約に掲げた2017年当初の想定では、認可外の保育施設は対象外とされていました!
しかし、
認可保育園に落ちて、やむを得ず認可外に通わせているのに!!!
と保護者団体がSNSを通じて、異議を唱えたことで、認可外にも補助金を出すと方針転換したのです!
SNSの効果は凄いのですね!
SNSで発信せずに泣き寝入りしていたら、認可外保育施設は対象外のままだったかもしれませんね。
SNSでの「保育園落ちた日本しね」という言葉も話題になり、ニュースで耳にした記憶があるかと思います。
幼保無償化 給食費は対象外
それでは、無償化と言っても、全額ではないと言うのはなんとなく耳にしたことがあるかと思います。
幼稚園の給付限度額は、月25,700円です。
通園送迎費、食材料費、行事費は無償化の対象外です。
例えば・・・
年長さん
2019年10月の幼稚園利用料内訳
・保育料 24,000円
・バス代 3,000円
・給食費 5,000円
無償化の対象になるのが保育料なので24,000円が給付されます。
その月の自己負担額はバス代と給食費を合わせて、8,000円の支払いになると言うことですね。
ここにお泊り保育などがある月には別途その金額を負担することになります。
認可外保育施設の給付上限は、月額37,000円となっています。
その際には、証明する書類を提出しなければなりませんので、施設や自治体で確認してください。
幼保無償化 預かり保育について
共働きの両親や働くひとり親など、保育が必要と認定された子供については、幼稚園預かり保育やベビーシッター、企業主導型保育所なども月額11,300円を上限に利用料が補助されます。
その際には、証明する書類を提出しなければなりませんので、園や自治体で確認してください。
この補助は月額の上限が11,300円ですが、日額の補助の上限が450円とされています。
例えば・・・
利用日数 20日
この場合の利用料は、400×20=8,000円となります。
補助の対象が、1日450円なので、
補助の上限が450×20=9,000円です。
上限の9,000円以内ですので、8,000円支給されるということになります。
なので、上記の場合は預かり保育は無料になると言うことですね!
まとめ
「幼保無償化」は、幼稚園等の出費が厳しくて、入園させるのをあきらめていた方で、待機児童の恐れのない地域に住んでいる方にとってはとてもうれしいことです。
そうでなくても、「幼保無償化」の対象になっている施設に通っている幼児がいる家庭は、助かるはずです。
しかし、幼児がいる家庭でも、待機児童になり、仕方なく仕事を諦め、家で子供と過ごすことを選択した家庭には、この「幼保無償化」は関係なくなってしまいます。
大切な我が子と長く過ごせるということはよいことかもしれませんが、誰にも相談する機会がなく、引きこもって家で育児するしかない人は、ストレスが発散できずに、鬱気味になり、
育児放棄したい・・・
思わず叩いてしまった・・・
など葛藤が増える場合もあると思います。
そんな方には何も補助が出ないのは、私は心苦しく感じます。
いろいろな考え方があると思いますが、子育て支援として「幼保無償化」を開始する前に、子供を持つすべての保護者に対して提供される補助や支援が必要なのかなと思いました。
また、待機児童の解消と保育士の待遇改善、認可外施設の質を高めることも必要だと思います。
来月から始まる「幼保無償化」ですが、まだまだ課題はあるとの声は出ています。
今後、改善していき、子育てのしやすい日本にしていきたいですね!