体臭が気になる!
汗が臭い!
足が臭い!
と悩んでいる方も多いのではないのでしょうか。
どうしたら治せるの!?
予防できるの!?
まずしてしまうことは、ごしごし何度も体を洗ってしまうことではないでしょうか。
でも、それは間違いなのです!
実は汗自体は、匂いはそんなにしないものなのです。
臭くなるには、汗などを餌にする皮膚や洋服についている微生物が関係してきます。
また、人間がかく汗には大きく分けて2種類あり、その汗の違いも関係してきます。
今回は、何がどうなって臭くなってしまうのかをまとめました。
体臭の原因になる?汗腺について知ろう!
人間の体には、唇と生殖器官の一部を除いて汗を出す「汗腺」がたくさん分布しています。
「汗腺」と一言で言いますが、汗腺には大きく分けて二種類あります。
汗腺の名前をあまり聞くことがありませんが、
「エクリン腺」と「アポクリン腺」
の二種類があります。
それぞれ違った成分の汗をかくのと、それぞれの汗腺が分布する場所が違いますので、まとめました。
エクリン腺
人間のほぼ全身の体表面に分布している汗腺です。
運動をした時などにかく汗は、エクリン腺から出ます。
99%が水です。
水の他に、ほんの少し「塩分」「たんぱく質」「乳酸」「イオン」などが含まれいます。
体が熱いと感じると、交感神経が働き、エクリン腺から汗を出して、体温調節に役立っています。
汗自体の匂いは、ほとんどしません。
しかし!
汗をかいて時間が経つと・・・
汗に含まれている「たんぱく質」や「乳酸」が皮膚常在菌によって分解されて、甘酸っぱい匂いになります(涙)。
また、衣類についた汗は、皮膚常在菌だけではなく、さらにいろいろな菌も増殖し、やがて臭くなっていきます(涙)。
アポクリン腺
実は、子供の頃にはあまりない汗腺です。
思春期に、わきの下や股間、胸や外耳道(耳の穴)などで発達していきます。
人間は、ごく一部にアポクリン腺がありますが、人間以外の哺乳類にはたくさんあります。
フェロモンとして機能している汗腺ともいえます。
アポクリン腺から出る汗は、少量です。
「脂肪」や「たんぱく質」を含んだ乳白色のべとついた液体です。
出たばかりの汗はあまり匂いません。
しかし!
この汗はエクリン腺から出る汗には含まれていない脂肪分を含んでいるのと、濃い汗だということで・・・
出る汗は少量なのですが・・・・
その汗の出口辺りに住んでいる細菌にどんどん分解されて独特の「臭い汗」になるのです!!!
「わきが」
聞いたことあると思います。
わきの下のアポクリン腺から汗が出て、細菌によって強い匂いになることを「わきが」といいます。
もともと異性を引き付けたり縄張りに役立っていたようで、世界では、わきがである人の方が多いそうです。
世界で考えたら「わきが」は何もおかしいものではないのです。
しかし、日本を含め東アジア人は、わきがの人の割合が5~20%で少数です。
なので、世界では普通といえども、日本人にとっては体臭はとても気になってしまいますね・・・。
ということで、汗がに匂うのではなく、皮膚常在菌や細菌によって匂ってしまうことがわかりましたね!
体臭を防ぐ対策
軽度のわきがであれば、市販の消毒用のエタノール水溶液でやさしく体臭部分の皮膚を拭き、臭いの元となる皮膚常在菌や細菌を殺菌する事は有効とされています。
また、体臭部分の毛の処理と併せて行えば、さらに効果がでるようです。
汗をかいたら着替える、汗ふきシートでふき取るなど、皮膚常在菌や細菌が住みにくい環境にすることが大切ですね!
でも、ごしごし強くこすったり、頻繁にやりすぎてしまうと、皮膚を傷めてしまいますので、気を付けましょう!
皮膚常在菌は、健康な皮膚を保つのに大切な菌もたくさんいますので、やりすぎ注意です!
足が臭い原因は?
足が臭いのは、大きな悩みになりますね(涙)。
特に、飲み会等で靴を脱ぐ場合など、心配になってしまいます。
足が臭くなってしまう原因を探ってみましょう!!
実は、足には感染が密集しています!
なので、たくさんの汗をかきます。
なんと!
1日に200ミリリットル
が足から出る汗の量と言われています!
足にある汗腺は、エクリン腺です。
ということは、臭くない汗ですね!
それでは、なんであんなに臭くなってしまうのでしょうか?
足は靴や靴下に包まれていて、さらに、足指の間の温かく湿り気があるので、細菌たちが好む環境になってしまっています。
それだけではなく、足の裏の角質層は体の中で最も厚いですよね・・・。
その分厚い角質からでるたくさんの垢は、皮膚常在菌にとっては、最高のごちそうです!!
垢を食べてどんどん増殖します。
その時の分解したものが臭い匂いを発するのです!
原因は、湿った環境と角質から出るごちそうのダブルパンチだったのです!
まずは、皮膚常在菌のごちそうを落とさねば・・・と
ごしごし洗うのが良いと思いますが・・・
それは、間違いです。
ごしごし洗うと、まだ剥がれ落ちる前の表皮まで傷つけてしまいます。
やさしく指の間まで丁寧に洗いましょう!
次に目を向けるのは・・・
細菌たちが住みやすい蒸れた靴や靴下です。
同じ靴をずっと履いていると蒸れた状態が続き、細菌がどんどん増殖してしまいます。
そうすると、臭くなること間違いなしですので、時には風通しの良い場所で乾燥させましょう!
洗える靴は、定期的に洗い、洗えない靴で匂いがきついものは思い切って捨てるのも有効です!
蒸れ防止インソールなどの活用も有効です!
もちろん、靴下を毎日履き替えましょう!
まとめ
体臭の予防としては、汗ふきシートで体を拭いていても、衣服や肌に染み付いている汗から匂いが発生してしまいます。
可能であれば、気が付いた時に、下着や衣服を交換すると体臭を減らす効果がでます。
体臭、足の匂いどちらにしても、ごしごし洗いすぎるのはよくありませんので、気を付けましょう!