5月~9月末まで、米作り体験をしました。
5月は、田植えとぬか撒きをしました。
6月は、田んぼの生き物観察と雑草取り、ぬか撒きをしました。
7月は、稲の生長観察と雑草抜きをしました。
9月は、稲刈りをしました。
写真でもわかる通り、稲の生長は早いですね!
今回は、米作りの流れをまとめました。
5月:田植え体験
水を張った田んぼにお米の苗を植えていきます。
①稲を植える間隔を保てるように、田んぼにしるしをつけます。
②稲を田んぼに投げます。
手に持った稲がなくなったときに、また取りに行くのは大変なので、それを省くためにいろいろな場所に稲を投げつけ、手に持っていた稲がなくなったら、近くに落ちている稲の塊を取って、植えていく感じです。
娘も、張り切って投げていました!
③田んぼに入って、稲を植えていきます。
娘は田んぼに入るのは初めてです。
私も、子供の時以来です。
むにゅ~
生ぬるい泥の中に足が埋まっていく感触・・・・
何とも言えない感触なのですが、
うわぁ・・・気持ち悪い・・・
からすぐに、
気持ちいい!
に変わります。
娘の大喜びでした!!
植えるのも楽しいようで、最後まで集中して取り組んでいました。
苗を3~4本取って、親指、人差し指、中指でつまむように持って土の中に植えていきます。
しるしをつけた列に、20~30cm間隔で植えていきます。
苗を3~4本ではなく、10本など多くしてしまうと、苗に対して養分が足りなくなり、収穫量が減ってしまうそうなので、ご注意を!
3~4本がベストです!!
④ぬかを撒きました。
除草剤を使わない有機栽培米の米作りをするために、農薬に頼らない除草法として米ぬかを使います。
6月:田んぼの生き物観察
5月末に田植えをしてから、約3週間が経ちました。
苗は植えたころに比べ、2倍以上の大きさになっていました。
「あ!あそこにヤゴがいた!!」
「オタマジャクシ捕まえたよ!」
子供も大人も、目が、きらっきら!
お母さんお父さんたちも、子供に戻ったように、生き物採集していました!
興味があることには、子供は絶大な集中力を発揮しますし、その時の話や内容はしっかりと身につきます。
今回、田んぼでこんな生き物に出会うことができました!
・トンボ
・モンシロチョウ
・アメンボ
・ゲンゴロウ
・ヤゴ
・ダンゴムシ
・ザリガニ
・イトミミズ
・ホウネンエビ
・オタマジャクシ
・カエル
・クモ
・タニシ
よくある名前がずらりと並ぶ中・・・・
ホウネンエビ
は、初耳の方が多いのではないでしょうか?
これがホウネンエビです↓
なんだかかわいらしいですよね。
大きさは、2~3cmくらいでした。
それ以上は成長しないそうです。
漢字では豊年蝦と書き、甲殻類の仲間です。
ホウネンエビがいる田んぼはいい田んぼだそうです。
田んぼや川の水をくんできて、飼うこともできます。
餌は、藻やメダカの餌をすりつぶしたものがいいそうです。
この田んぼは、農薬や除草剤などを使っていないため、たくさんの生き物の食物連鎖で、生態系を形成しています。
ということは、農薬や除草剤を使うと、害虫を食べてくれるクモやヤゴなどを含め、今日出会った生き物たちも、いなくなってしまうということですね。
そんなことも学ばさせていただきました。
①水が張ってあると雑草の種子が呼吸できなくなるので、雑草予防につながります。
②稲はもともとは、熱帯の沼地に生息していた植物です。なので、水を張った方が稲は元気に育ちます。
③田んぼの水を張ることによって保温され、冷害から守ることもできます。
④水を張ることで土壌の病害虫が住みづらくなります。
⑤大量の水をためる機能があるので、洪水を防いでくれます。
などなど、他にも理由はあるとは思いますが、上記のことが主な理由だそうです。
7月:稲の生長観察と雑草抜き
夏の間に、稲はぐんぐん育っていきます。
苗が生長し、6~7月に分げつが始まり、大きくなっていきます。
大きく稲を生長させるために草を取り除き、雑草に栄養を取られないようにするのが大切です。
苗を植えたときよりも茎が増えていきます。
稲の苗の根元から新しい茎が出てきます。
こちらはバケツ稲の稲ですが、1本の稲から枝分かれして茎が増えています。
それを「分げつ」と言います。
分げつは大切なことで、分げつで分かれた茎にそれぞれ穂をつけます。
穂をつけるということは、たくさんのお米が収穫できるということですね!
今回は、雑草やアオミドロなどで、泥の色が緑がかっていました。
緑がかっていて、見た目があまり良くなかったので、足を突っ込むのに躊躇している子もいました(汗)。
でも、それもいい経験だと思います!
そして、草むしりのためにみんなが足を入れることは、雑草予防によいそうです。
また、歩いた部分が溝になることで、稲が養分や水分を吸いやすくさせるそうです。
それでは、草むしり開始!
「イボクサ」を抜くように説明がありました。
イボクサ・・・
知りませんよね・・・。
茶色の丸の中の草がイボクサで、黒丸の方がコナギです。↓
イボクサが稲にとって何が悪いのかというと、田んぼに繁茂するとイボクサの重みで稲を倒してしまうそうです。
そうすると稲刈りが大変になるとのことです。
コナギは、繁殖が早く、養分を吸い取る力が大きいので、抜いたほうがいい雑草です。
頑張って、たくさん抜きました!
9月:稲刈り体験
穂が出てから約40~45日すると、稲穂が垂れ下がり、稲刈り時期になります。
台風の影響もあり、稲は横に倒れていましたが、穂にはお米がぎっしり実っていました。
まずは、稲の刈り方のレクチャーを受けました。
②地面から約5cmくらいのところに鎌を当て、自分の方へ向けて、稲を刈る
③自分で運べるくらいの量で、刈ったものを同じ向きで重ねる
この作業を繰り返していきます。
鋸鎌が結構鋭いので、6歳の娘に扱えるかのか不安を感じましたが・・・・。
子どもは、覚えるのが速い!!
コツをつかむのが速い!!
が感想です。
コツをつかまないと、稲刈りは結構力がいります。
しかし、コツをつかむと、サックサク刈ることができます。
6才の娘も、サックサク稲刈りを手際よくやっていました!
結局は、私より娘の方が上手だったです。
全部刈り終わった後、コンバインで脱穀しました。
秋なのでトンボが飛んでいたり、カエルやザリガニが水路にいたりと、子どもたちは、稲刈りの他、秋の生き物遊びに盛り上がっていました!
まとめ
毎日いただくことの多いお米。
田植えから稲刈りまで、お米ができるまでを体験することができました。
また、お米が育つ田んぼには、どんな生き物がいて、その生き物がどんな役割なのかを学ぶことができました。
春になると、その年の田植え体験の募集が各地域であると思います。
興味がある方は、是非とも申し込んでみてはいかがでしょうか?
子どもにとっても大人にとっても良い体験になることと思います。