今年は、バケツ稲に挑戦しました!
コシヒカリです。
5月に苗を植え、9月末には収穫することができました。
土を2種類違ったもので育てました。
田んぼでいただいた土と、ホームセンターで買った黒土です。
土によって、生長の違いもありました。
今回は、バケツ稲の生長の様子をまとめました。
5月末:バケツ稲づくり
①田んぼの土と水、黒土と水を入れてよくこねました。
よくこねることにより、粘りが出て、よい土になります。
②苗を植えました。
苗の中から、背丈が高く、より茎の太い良い苗3~4本の塊で選別して使用するとよいです。
③水を張りました。
まず植えたてがこちら↓
左が田んぼの土、右が黒土です。
どう生長の違いができるのか、わくわくです。
ちなみに田んぼの土は化学合成農薬と化学肥料不使用のものです。
6月中旬:中干し
稲の背丈が、約40cmになりました。
そのころに「中干し」をするとよいとのことで、水を3日間抜きました。
中干しすると、土に酸素がいきわたり、根は水を求めてよく伸び、丈夫な稲が育ちます。
土が乾いたら、収穫時期まで水を張り続けます。
稲の茎数が20本、草丈が40~50cm程度になったら、2~5日くらい水を抜きます。
土の表面が乾いたら、バケツの水を5cmくらい入れ、なくなったら足します。
中干しをすると、土は酸素を取り込み、根は水を求めて伸びるので、丈夫な稲が育ちます。
中干の注意点
・雨が入らず風通しの良い場所に移してください。
・土の表面が乾きにくい場合は、竹串などを数か所に突き刺すと、空気が入りやすくなります。
・中干の回数は1回です。
・中干しはやり過ぎると枯れてしまうので要注意です。
7月頭:分げつ期
水を張っている状態を保ち、苗を植えてから約一か月半が経ちました。
「分げつ期」に入りました。
↑こんな感じで、稲の茎数がどんどん増えていきます。
この時点で、田んぼの土と黒土では生長の違いが出てきています。
左が田んぼの土、右が黒土です。
田んぼの土の方が10cmくらい背が高いです。
背丈が伸びた他に、苗を植えたときよりも茎が増えていました。
稲の苗の根元から新しい茎が出てきます。
そして、1本の稲から枝分かれして茎が増えています。
それを「分げつ」と言います。
分げつは大切なことで、分げつで分かれた茎にそれぞれ穂をつけます。
穂をつけるということは、たくさんのお米が収穫できるということですね!
8月上旬~中旬:出穂時期
田んぼの土の方が先に穂が出ました。
その1週間後くらいに黒土の方も穂が出ました。
「出穂時期」に入りました。
白い花が咲き始め、受粉をし始めています。
穂から小さな白いものがたくさん出ていますが、これが花です。
左が田んぼの土、右が黒土です。
田んぼの土の方が10cmくらい背が高いです。
この後、穂の中に実が入り、穂が垂れ下がってきます。
この時期は、暑いのでバケツの水が引いてしまっている時がありますので、毎日チェックし、水を足し調節してあげましょう!
4~5割の穂が出てきたことを言います。
田植えをして、早くて50日、遅くて80日ごろです。
天候に左右されます。
やっぱり晴天が最高!!
穂が出ると開花し、その後、実が入ってきます。
病気や害虫の心配な時期になります。
※チッソを含む化成肥料を2~5gほどあげるとよいとされていますが、今回は自然の力で育てたかったので、肥料は与えませんでした。
9月末:落水・稲刈り
穂の大部分が黄色になります。
左が黒土、右が田んぼの土で育った稲です。
だいぶ、大きさが違いますが、黒土の方も、やせっぽちながらも、穂が垂れてきました。
そしたら、10日くらい水を抜いて土を乾かします。(落水)
そして、稲刈り!
今回は、剪定用のハサミを使いました。
10日くらい吊るして干しましょう!
干す際には、雨が当たらない様にすることと、鳥に食べられないようにすることが大切です。
風通しの良い、お部屋があれば室内はおすすめです!
10日くらい干したら、脱穀です!
米の周りについたもみ殻を取るために、すり鉢に入れ、野球ボールですりすりすると、もみ殻が取れ玄米になりますよ!
バケツ稲を育てる際に気を付けたこと
①風対策
風が強い日は軒下に移動させました。
風が強いと、茎が折れて枯れてしまったり、葉先が枯れたりする原因になります。
②水温管理
水は20~30℃が適温です。
水温が高くなりすぎるときには、水を入れ替えましょう。
③水量チェック
暑い日は1日で水が蒸発して、中干し状態になっていることがありました。
夏は、こまめにチェックすることが大切です。
④病害虫対策
斑点などが出た病気の葉や、害虫はその場で取り除きます。
もし、病気の稲があれば、他の稲と離して育てましょう。
⑤バケツ稲の置き場所
日当たり良好な場所が最高ですが、コンクリート上は要注意です。
夏の暑さでコンクリートの上はとても熱くなるため、根が弱る原因になります。
日当たりのよい土に植えに置けるとよいです。
無理であれば、すのこ等を引いてあげるといいですね!
私は、この5つを気を付けて管理してきました。
その他にも
⑥鳥対策
稲の周りに園芸用の支柱を立て、網などを張ることも、場合によっては必要です。
まとめ
いただいた田んぼの土と黒土で育った稲は、同じ環境で育てたのに大きな生長の差が出てしまいました。
やはり、土は大切なんですね!
黒土の方は、肥料を混ぜたほうがよかったとは思いますが、生長の違いが見れてよかったです!
子どもも私もよい体験ができました!
干し終わったら、脱穀して食べるのが楽しみです!