2024年に、日本の紙幣が変わることはご存知の方が多いかと思います!
偽造できないように、最新の技術を使って作り変えられます。
お札と言えば、やはり肖像ですね!
40年付き合ってきた諭吉さんとはサヨナラです。
新1万円札は、渋沢栄一さん。
新5千円札は、津田梅子さん。
新千円札は、北里柴三郎さん。
むむむ・・・渋沢栄一・・・
顔が浮かばない・・・・(汗)
簡単に言えば、日本の資本主義発展に貢献した方です。
お札が変わると、子どもや周りの人たちにもどんな人か聞かれることも多いかと思います。
そんな時に、「渋沢さんってこんなことした方なのよ」とさらりと答えたいものです。
2024年からお世話になる1万円の顔である「渋沢 栄一」さん、について知っておきましょう!
1万円札の歴史
●1958~ 聖徳太子
裏面には、「彩紋」を描いています。
日本初の1万円札です!
なんと、5千円札の肖像も、聖徳太子でした!
そして、このころは5百円札でした!
●1984~福沢諭吉
裏面には、きじを描いています。
ちなみに 5千円札は表面には新渡戸稲造(にとべいなぞう)、裏面には「富士山」を描いています。
千円札は表面には夏目漱石(なつめそうせき)、裏面には「鶴」を描いています。
●2004~福沢諭吉
裏面には、宇治平等院の鳳凰堂の鳳凰像を描いています。
5千円札は、表面には樋口一葉(ひぐちいちよう)、裏面には「燕子花図(かきつばたず)」を描いています。
千円札は、表面には野口英世(のぐちひでよ)、裏面には「富士山と桜」を描いています。
諭吉さんの肖像は変わりませんでしたが、偽造防止の技術はさらに高度になりました。
印刷するインクや「すき」も変わりましたが、見る角度によって絵柄が変わる「ホログラム」が入りました。
●2024~ 渋沢栄一
裏面は東京駅(丸の内駅舎)になる予定です。
さらに「すき」が高精細になり、ストライプタイプのホログラムが導入されるようなので楽しみですね!
ホログラムが3Dに進化するとも言われています!!
5千円札は、現津田塾大学創始者の津田梅子、千円札は日本近代医学の先駆者である北里柴三郎を予定しています。
誰でもわかる!渋沢 栄一(しぶさわ えいいち)とは
現在の埼玉県深谷市生まれ
日本の実業家ですが、簡単にどんな事をしてきた方なのか見ていきましょう!
1840年、農家の家に生まれ、家業の藍玉の製造、販売、養蚕を手伝い育つ
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7歳から論語などの学問をいとこから学ぶ
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20代で倒幕思想を抱き、高崎城乗っ取りを計画するが、計画は中止される
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1863年、京都へ向かい、一橋(徳川)慶喜に仕官する
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一橋家で実力を発揮!!
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1867年、27歳の時、慶喜の弟の徳川昭武に随行し、フランスへと渡航しパリ万国博覧会を視察
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1868年、明治維新によりフランスより帰国
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フランスで学んだ株式会社制度を日本で実践!
1869年1月、29歳の時、静岡で商法会所を設立
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1869年10月、大隈重信に説得され、大蔵省に入省する
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1872年、32歳の時、紙幣寮の頭に就任
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1873年、大久保利通や大隈重信と対立し、大蔵省を辞める
退官後間もなく、官僚時代に設立を指導していた第一国立銀行(のちの第一銀行ならびに第一勧業銀行、現・みずほ銀行)の頭取に就任
第一国立銀行だけではなく、七十七国立銀行など多くの地方銀行設立を指導した
ここまでで30代までの渋沢さんの歴史となります。
短期間で、いろいろな出来事をこなしてきたのがわかりますね!
それだけ、才能があったと言うことでね!!
そして・・・
なんと!!
渋沢栄一さんが会社の設立に関わった会社は500以上とも言われています!
例えば・・・・
渋沢栄一が会社の設立に関わった会社
・東京海上火災保険(現・東京海上日動火災保険)
・王子製紙(現・王子製紙、日本製紙)
・田園都市(現・東急)
・帝国ホテル
・秩父鉄道
・京阪電気鉄道
・東京証券取引所
・麒麟麦酒(現・キリンホールディングス)
・サッポロビール(現・サッポロホールディングス)
・東洋紡績(現・東洋紡)
・大日本製糖
・明治製糖など
知っている名前がずらずらとありますね!
これだけの業績!!
なかなかできることではありません!!
なので、渋沢さんは「近代日本経済の父」とも言われていますよ。
60歳になっても、日本女子大学校開校し、校長を務めたり、75歳でパナマ運河開通博覧会のため渡米したりと、年を取っても多方面で活動されていた方です。
86歳では、ノーベル平和賞候補にもなっています。
1931年、91歳で永眠されます。
渋沢栄一の名言
名言集が販売されるほど、数々の名言を残した方です。
その中でも、有名な言葉がこちらです。
理想なき者は信念なし
信念なき者は計画なし
計画なき者は実行なし
実行なき者は成果なし
成果なき者は幸福なし
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず
まとめ
新1万円札の顔に選ばれた渋川栄一さん。
近代日本経済の父と言われているのは、なぜかがわかったと思います。
また、渋沢栄一と聞いて名前も顔もピンとは来なかった人も、すごい業績を残した方だったことがわかったと思います。
渋沢さんが居なかったら、日本の経済は変わっていたかもしれませんね。