私が小学校の時、ガスバーナーの使い方の練習で、「べっこう飴」を作ったのを今でも覚えています。
学校で食べる甘い味が特別に美味しく感じ、家でも何度も作って食べていた思い出があります。
小学生のころ、一人で作っていたので、べっこう飴は私の中では
簡単に作れる!
というカテゴリーのものでした。
べっこう飴なら6歳の娘でも作れる!
と思い、今回かなり久しぶりにチャレンジすることにしました。
しかし・・・
無念・・・
1回目、固まらずに失敗しました(涙)。
2回目、固まったけどざらざら(涙)。
3回目、大成功!
4回目、かりんとうみたいになった・・・(涙)。
合計4回も作ってしまいました。
もう、実験そのものです(汗)
でも、実験を繰り返したおかげで成功するにはどうしたらよいのかがはっきりわかりました!
今回は、失敗例、成功例を詳しくご紹介したいと思います。
べっこう飴の材料
鍋やフライパン
砂糖(大さじ3)
水(大さじ1)
スプーン
計量スプーン
型(シリコーンやお弁当用のカップなど)
(ようじ)
砂糖:水の割合ですが、4:1でもできるのですが、3:1の方のが作りやすいです。
飴に棒を指したい時には、カップにようじをさして準備しておきましょう。
べっこう飴 失敗例① 固まらない!原因は時間!
砂糖はきび砂糖を使いました。
①砂糖と水の分量を計量スプーンで量ります。
きちんと擦切って、きっちり量りました。
②火にかける前に、スプーンでよく混ぜます。
きび砂糖なので元から色がついていてべっこう色に変化したのを判断するのが難しそう・・・。
③中火で煮詰めます。
特にかき混ぜなくて大丈夫です。
煮詰めている時に混ぜてしまうと、失敗のもとになります。
砂糖の変化する様子を見守りましょう!
④泡立ってきて、大きな泡に変化したところで、すぐに火を止め型に流す・・・
ここが今回の失敗の原因です!
小さな泡から大きな泡に変化したところで、焦って火を止めてしまいました。
いっくら冷ましても水あめ状態でした(涙)
沸騰の時間が短すぎました。
きび砂糖だったので、色の変化が見えないのもよくありませんでした。
べっこう飴 失敗例② ざらざらでおいしくない!原因は時間!
先ほどの①~④の過程を無事に終えました。
大きな泡に替わったところで、1分くらい火を止めずに待ちました。
そろそろいいかと思い、火を止め型に流し込みました。
固まった!!!
でも・・・・
色が・・・・
きれいな透明では無い(涙)
きび砂糖だから???
と思い、食べると
じゃりじゃり・・・・
砂糖の塊を食べているみたい。
原因はまだ火にかける時間が短いからです。
美味しいけど、べっこう飴とは言えません(涙)。
※他にも、泡立っている最中にスプーン等で混ぜてしまうのも、ざらついてしまう原因になると言われていますので、沸騰中は混ぜずにじっと我慢しましょう!
べっこう飴 成功例 これが本当のレシピ!
きび砂糖だと色の変化がわからないので、砂糖をグラニュー糖にチェンジ!
工程は今までと同じです。
中火で煮詰めていくと、小さな泡がたくさんできました。
その後大きな泡に変化しました。
ここまでは先ほどと一緒です。
先ほどは、ここから1分で火を止めたら、じゃりじゃりの飴が仕上がったのですが・・・。
大きな泡に変化して2分15秒が過ぎたころ、色がほんのり黄色くなってきました!
それから15秒後さらに色付いたので、火を止めました。
色が薄いように見えますが、予熱でさらに色づきます。
大きな泡に変化してから合計2分半です。
全体の色が均等になるように、スプーンで混ぜ、型に流しました。
透明な本物のべっこう飴が完成しました!!!
先ほどのきび砂糖と比べると、グラニュー糖だと変化がわかりやすい!!!
右側が、グラニュー糖で作ったべっこう飴です!
作りたかったのは、これです!!!
なるほど・・・。
大きな泡になってから、2分半ね!
ということで、きび砂糖で再チャレンジ!
べっこう飴 失敗例③ 原因はきび砂糖!
先ほどのグラニュー糖で成功したそのまんまの工程を進めました。
大きな泡になって2分半!!
もうおおいばりです(笑)
三温糖は色の変化がわからないけど、先ほどの実験で2分半で成功するのがわかっているので~。
はいっ、2分半経過!
火を止めて、型に流す・・・
あれ・・・
透明ではないよね・・・(汗)。
きび砂糖だからかな・・・。
先ほどのグラニュー糖のべっこう飴と比べるとこんな感じです。
左から、沸騰時間が1分のざらざら飴、グラニュー糖のべっこう飴、一番右が今回の飴です。
むむむ・・・
食べてみたら、かりんとうについている黒砂糖の固まったところに食感や味が似ていました。
ざらざらはしていません。
まったり濃厚な感じです。
失敗例②のざらざら飴と比べると沸騰させた時間の違いしかありませんが、食感は違いました。
でも、何気に、娘は本来のべっこう飴よりこれが好きだそうです。
グラニュー糖で成功した全く同じ方法で作ったので、砂糖がきび砂糖だとべっこう飴ができないと言うことがわかりました。
きび砂糖と三温糖と上白糖とグラニュー糖の違い
サトウキビを収穫後、製糖工場でろ過したり遠心分離したりしてできるのが、きび砂糖(原料糖)です。
きび砂糖の成分には、糖蜜が含まれています。
きび砂糖が取れる工程からさらに何度も遠心分離し、糖蜜を含まないように遠心分離した後に、上白糖やグラニュー糖などが結晶として取り出されます。
上白糖やグラニュー糖などが結晶として取り出された後の糖液を再加熱してできたものが三温糖です。
製造工程で、取り出される順番の違いがあるのですね!
ここでの違いで、べっこう飴の仕上がりに差が出てしまうのかもしれませんね・・・。
失敗したべっこう飴の再利用
焦げてしまったのは、もうアウトです(涙)
しかし、固まらなかったり、じゃりじゃりで美味しくないのができてしまった場合は、肉じゃがなどの煮物に使いましょう。
砂糖やみりんを入れない代わりにポンと入れて、再利用しましょう!
べっこう飴制作後の片付け
べたついてしまった鍋に水を入れ、お湯を沸かし、その中に、べたついたスプーン等を入れて、べたつきをとかしてからいつも通りに洗えばOKです!
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まとめ
べっこう飴を作るには、上白糖かグラニュー糖を使うのが成功の秘訣です!
三温糖、きび砂糖では、べっこう飴は作れません!
子供の頃は、白い砂糖で作っていたから失敗しなかったのね~。
砂糖が、熱を加えることで、色が変化し、固まるのは今後の知識として残りますね!
私の場合、大きな泡に沸騰してから2分半が調度よかったのですが、分量や火の加減で変わってくると思います。
色が軽く黄色くなったら火を止めて、軽く全体を混ぜてから型に流せば大成功のはず!
小学校の科学クラブでも取り上げられる「べっこう飴」作り。
是非とも、挑戦してみてくださいね!
今回は、親子でいい勉強になりました~。