2019年は、新天皇の即位があり、2020年は、東京オリンピックを予定していたので、祝日の変更がたくさんあります。
結局はコロナの影響で東京オリンピックは延期になってしまいましたが、2020年の祝日はもう決めてしまったので、オリンピック開催予定時に決めた異例の祝日のままで行われそうです。
つまり、オリンピックは延期になりましたが、オリンピックが開催されることとして変更した祝日のままだと言うことです。
仕事をしている人、子供がいる人にとっては、祝日がいつかを知っておかないと困ってしまう時がありますよね。
また、国民の祝日に関する法律第1条では、「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。」と記されています。
国民の祝日の変更点、本来の日にちや意味、習わしなどをまとめましたので、どんな祝日なのかを味わって生活できたらと思います。
2019年の祝日の変更点
●2019年に限り祝日になる日があります。
①皇太子さまが新天皇に即位される2019年5月1日
②新天皇即位を公に示す「即位礼正殿の儀」が行われる2019年10月22日
③祝日法の規定により、2019年4月30日と5月2日は、国民の休日になります。
※前日と翌日が「国民の祝日」である日は、休日にするという祝日法の規定があります。4月29日の「昭和の日」、5月1日の「天皇の即位の日」、5月3日の「憲法記念日」に挟まれた4月30日と5月2日はその規定に当てはまるので、休日になります。
●2019年から、祝日でなくなる日があります。
12月23日 天皇誕生日は、現在(2019年3月)の今上天皇の誕生日なので、なくなります。
2020年の祝日の変更点
①本来、7月第3月曜日の海の日
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2020年に限り、東京オリンピックの開会式をする予定であった前日に当たる7月23日に変更することが決まりました。
②本来、8月11日の山の日
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2020年に限り、東京オリンピックの閉会式をする予定であったの翌日の8月10日に変更することが決まりました。
③本来、10月第2月曜日の体育の日
↓
2020年に限り、東京オリンピックの開会式をする予定であった当日に当たる7月24日に変更することが決まりました。
●2020年からの、天皇誕生日は、2月23日です。
2019年4月30日に今上天皇が譲位し、翌5月1日に皇太子徳仁親王が第126代天皇に即位するので、2020年から天皇誕生日が2月23日に変更されます。
変更後初の天皇誕生日は日曜日のため、翌24日が振替休日となる予定です。
日本の国民の祝日 名称変更も!
●1月1日 元日
1年の最初に行われる大切な行事です。もともとは、神様を迎える祝いの儀式でした。
初詣やおせち料理、正月飾りなど、新しい年の豊作や繁栄を祈る風習が数多く残っています。
初詣な新しい年に初めて神社やお寺にお参りして、その年の無事と平安を願う行事です。
・神社参拝の際の、手順を確認しましょう。
①お賽銭を入れて、鈴を鳴らします。
②2回礼をします。
③2度両手の平を打ち合わせます。
④1回礼をします。
●1月第2月曜日 成人の日
日本では満20才になると、選挙権が持てるようになったり、お酒が飲めるようになったりし、一人前として認められます。
1948年にこの祝日が1月15日に決められましたが、2000年から、1月の第2月曜日に変更されました。
●2月11日 建国記念の日
建国記念日では、誤りです。「の」は省かずに書きましょう。
日本では、実際の建国日が明確ではないので、日本神話を基に、建国を祝う日として「建国記念の日」が定められました。
建国をしのび、国を愛する心を養う日です。
●3月21日ごろ 春分の日
昼と夜の長さが同じになる日です。春分を過ぎると、昼が長くなります。
●4月29日 昭和の日
2006年まではこの日は「みどりの日」でした。
昭和という激動時代を風化させたくないという想いと、多くの国民の要望を受けて、昭和天皇の誕生日である4月29日は、「昭和の日」になりました。
ちなみに「文化の日(11月3日)」は、明治天皇の誕生日です。
●5月3日 憲法記念日
1947年5月3日に日本の憲法が施行されたことを記念して、翌年、国の発展を願う日として制定されました。
ちなみに、日本国憲法は、国民が国に守ってもらうべきルールを決めたもので、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の3つを柱にしています。
●5月4日 みどりの日
2006年までは4月29日でした。
自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日とされています。
●5月5日 こどもの日
「子供の日」と漢字で書くのは誤りです。
「端午の節句」は、男の子の健康を願う日です。
もともと男の子の行事ですが、現在では男女の区別なく「こどもの日」として、日本の国民の祝日になっています。
「こどもの日」は、子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかるとともに、母に感謝する日として名づけられました。
こいのぼりや五月人形を飾ったり、柏餅やちまきを食べます。
また、菖蒲をおふろの湯に入れて、無病息災を願います。
●7月第3月曜日 海の日
2002年(平成14年)までは7月20日でした。
海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日です。
なんと!世界の国々の中で『海の日』を国民の祝日としている国は唯一日本だけみたいです。
2020年に限り、東京オリンピックの開会式の前日に当たる7月23日に変更することが決まりました。
●8月11日 山の日
2016年に新設された日本の国民の祝日で、山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日です。
2020年に限り、東京オリンピックの閉会式の翌日の8月10日(月)に変更されることが決まりました。
●9月第3月曜日 敬老の日
2003年までは9月15日が敬老の日でした。
長い間、社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日です。
遠方で会いに行くない場合は、孫からの電話だけでも、よいプレゼントになりますね。
●9月22か23日 秋分の日
天文観測で秋分が起こる秋分日が選定され休日になります。
9月22日から9月23日ごろのどちらか1日になります。(過去に24日の時もありましたが、稀です。)
昼と夜の長さが同じになる日で、秋分を過ぎると、夜が長くなります。
●10月第2月曜日 体育の日
東京オリンピックの開会式を記念した日です。
もともとは、1964年10月10日に、東京オリンピックの開会式が行われたので、体育の日は10月10日でした。
開会式を10月10日にしたのは、気象庁の統計で晴れる確率が一番高かったからです。
2000年から、10月の第2日曜日に変わりました。
2020年に限り、東京オリンピックの開会式当日に当たる7月24日に変更が決まりました。
2020年より「スポーツの日」に名称変更されます。
●11月3日 文化の日
自由と平和を願い、劇や音楽、絵などを楽しむ日です。
●11月23日 勤労感謝の日
働いている人に感謝する日です。
昔は、その年に収穫された新米を神様に捧げて、米の収穫を祝う行事でした。
まとめ
2019年、2020年は、激動の2年間になりそうですね!
祝日の変更をある程度頭に入れておくと、混乱せずに過ごせそうです。
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