入院した際に、お見舞いや励ましの言葉をいただくと元気が出るものです。
そして退院した際には、病気を心配して品物やお見舞金などをくださった方に、無事に退院したことや病気が治ったことを知らせるために「快気祝い」を渡すのがマナーです。
今回は、快気祝いに使うのしの種類や相場、時期などについてまとめました。
快気祝いに使う「のし」は「結び切り」か「あわじ結び」の水引を
「のし」に描かれている水引は「花結び」「結び切り」「あわじ結び」が一般的です。
好みで選ぶと思っている方もいらっしゃるかと思いますが、実は、それぞれに意味があるので、使い分けないといけないのです。
花結び
何度も結び直せるので、お礼や記念品、出産祝い、進学祝いなど何度繰り返しても嬉しいことに使います。
結び切り・あわじ結び
あわじ結びは結び切りの一種です。
どちらも簡単にほどくことができないので、二度と繰り返さないで欲しいことに使います。
婚礼関係、快気祝いなどは、こちらの結びを使用しましょう。
快気祝いの「のし」の書き方
「結び切り」または「あわじ結び」の水引の上部には、「快気祝」または「快気内祝」と書きます。
退院したけれど、今後も療養が必要な場合は「御見舞御礼」や「御礼」、「退院内祝」などと書きましょう。
退院していないけれどお礼がしたい場合も「御見舞御礼」や「御礼」がいいと思います。
水引の下には、退院した人の名前を書きます。
姓のみでも、フルネームでも大丈夫です。
できれば毛筆か筆ペンがいいのですが、サインペンでも大丈夫です。
ボールペンは使わないようにしましょう!
快気祝いの相場
いただいたお見舞いの2分の1~3分の1を目安に選びましょう。
快気祝いでは、災いが残らないようにということで、お菓子や石鹸、商品券などの消えるものを送るといいでしょう。
お見舞金を1万円いただいた場合は、3~5千円の品物などがいいでしょう。
連名でいただいた場合は、全員分の快気祝いを用意できるようにしたいものです。
5人の連名で1万円のお見舞金をいただいた場合は、一人当たり千円くらいの品物をお返しできるといいですね!
職場での大人数の場合は、個包装のお菓子などを配れるようにしましょう。
身内から高額なお見舞金をいただいた場合は、1万円くらいの品物をお返ししましょう。
身内の場合は、支援するための気持ちでくださっていることが多いからです。
快気祝いを渡す時期
退院後1~2週間くらいまでには渡したいものです。
しかし、退院しても通院が続くこともありますし、再入院の可能性がある場合もありますから、体調に合わせて無理のない範囲で用意しましょう。
まとめ
病気は突然ですから、このようなマナーはわからないことが多いですよね(汗)。
退院後は体が慣れるまで疲れますから、体に負担がない範囲で快気祝いの準備を調整しましょう!