猫の肛門の横辺りに穴が開いて出血してビックリしている方へ。
患部の画像がありますので、苦手な方はご注意ください。
現在8歳のオス猫(去勢済)のロッキーくんが、6歳になったばかりのころです。
おしりを頻繁にぺろぺろなめているので、のぞき込むと肛門の横辺りから流血!!
しかも直径1cmくらいの穴が開いていると言った方が近い状態でした!!
ロッキーくん自身も、相当痛そうにしていました。
その事件が起きたのが「夜」で、動物病院の診察時間が終わっていたので、次の日の診察時間を待つことにしました。
その間、ネットで調べまくりました。
病名も知らなかったもので・・・・。
「猫 肛門 横 出血」
など、思いついた語句を並べて検索すると
「肛門嚢炎」
という記事がたくさん出ました。
画像がある記事があったので、
「ロッキーくんと同じ!!」
というのがすぐにわかり、ロッキーくんは
「肛門嚢炎」
になってしまったのだ・・・・
というのが病院へ行く前にわかりました。
しかも・・・
ロッキーくん、6歳の時に初めて肛門嚢炎になり、8歳でまたなってしまいました。
「肛門嚢炎」について体験したことや、治るまでの様子、破裂する前の様子などまとめました。
皆様のかわいい猫ちゃんのご参考になればと思います。
傷の様子など写真を掲載していますので、苦手な方は考えてから閲覧くださいませ。
肛門嚢炎とは
肛門嚢に炎症が起きたのが「肛門嚢炎」です。
肛門嚢の中には、マーキングする時に出す分泌液が入っています。
ロッキーくんの場合、肛門嚢から肛門内へ分泌液を排出するための管が詰まり、中の分泌液に細菌が繁殖してしまったそうです。
そして膿になり肛門嚢内に大量に溜まってしまい、破裂してしまいました。
【画像有】6歳の時の肛門嚢炎
抱っこが大好きなロッキーくんなのですが、ある時から抱っこすると嫌がるようになりました。
抱っこをすると、
「にゃーーーー!!!」
と強い鳴き声を出していました。
最初は足が痛いのかと思っていましたが、寝ている時にくまなく体をチェックしても、見た感じ変わったところはありませんでした。
寝ている時間が長いとは思いましたが、食欲はいつも通り変わったことはありませんでした。
しかし、頻繁に肛門を舐めていました。
そんな日が1週間ほど続きました。
そうしたら、冒頭でもお話しした通り、「肛門の横が流血」してしまっていました。
直径1cmくらいの穴が開いていたので、びっくりでした。
夜だったので、ネットで検索しまくりました。
「肛門嚢炎」の情報を知っていれば、破裂前に処置してあげられたのに・・・と後悔しました。
次の日、動物病院へ連れて行きました。
動物病院の先生は、ロッキーくんのおしりを見てすぐに
「肛門嚢炎ですね」
と言いました。
去勢手術した猫に多いとのことです。
また、水分をあまりとらない猫も、なりやすいそうです。
動物病院では、診察後、「肛門嚢の洗浄」と「肛門絞り」をやりました。
「猫にとって痛いことをするので、ロッキーくんの鳴き叫ぶ声を聞きたくなければ、受付のロビーへ行っていてもいいですよ。」
と先生に言われました。
しかし、ロッキーくんが頑張っているのにほっておけないので、診察室で待つことにしました。
肛門嚢洗浄と肛門絞りは別室で行われたので、声のみしか聞こえませんでしたが、
「ギャー!」に近い「にゃー!」で、30分くらいのどがかれるまで鳴いていました(泣)。
肛門絞りが終わった後、診察室に戻ってきたロッキーくんは、疲れ果てていましたが、元気でした。
肛門絞りででた、分泌物を見せてくれました。
金魚の糞に似ていました。
たまに肛門絞りをやってあげると、肛門嚢炎にはなりにくくなると教えていただきました。
しかし、あんなに苦しむことをやるのは・・・と気が引けてしまいましたが・・・。
幹部に塗る抗菌剤(ビクタスS MTクリーム)と抗生物質(錠剤)を1週間分いただきました。
日に日に穴がふさがり、完治しました。
治療費は、6000円くらいだったと思います。
8歳の時の肛門嚢炎
前回と一緒で、抱っこしたら嫌がるそぶりを見せてきました。
むむむ・・・
肛門嚢炎!?
と思い、すぐに、おしりの周りをチェック!
以前に破裂して穴が開いてしまった部分が、少し膨らんでいました。
この時には、流血もなく皮膚が少し膨らんでいる感じでした。
今回発見したのが朝だったので、診察開始時間に合わせて、動物病院へ向かいました。
破裂前に治療できるので、よかったと思いました。
まず、膨らんだ部分には膿が溜まっているので、注射で抜き取りました。
その後、恐怖の肛門絞り。
金魚の糞のようなものがたくさん取れました。
今回は、抗生物質を早く体内に取り入れるために、注射をお願いしました。
後は前回と同様、幹部に塗る抗菌剤(ビクタスS MTクリーム)と抗生物質(錠剤)を1週間分いただきました。
今回は、注射をしたので、治療費は1万円くらいでした。
【画像有】肛門嚢炎 破裂からの回復の流れ
●肛門嚢破裂
・病院で肛門嚢の洗浄
・肛門絞り
・抗生剤(クリーム)、抗生物質(錠剤)一週間分
●毎日クリームを塗って、薬を飲む
●破裂から5日後
だいぶ回復してきていますが、まだ、穴が開いています。
●破裂から8日後
若干穴は開いていますが、かなり小さくなりました。
●破裂から14日後
ほぼ完治です。
●破裂から17日後
完治しました!
病院に行き、洗浄や肛門絞りしたり、決められた薬をしっかりと飲んだり塗ったりすれば、2週間後には気にならない程度まで回復します。
猫ちゃんの体調や体質にもよるかと思いますが・・・。
肛門嚢炎の時の猫の様子
猫は言葉がしゃべれないので、飼い主が気が付いてあげるのが、早めの処置につながります。
肛門嚢炎になっていると、下記のような行動をとるそうです。
・おしりを触ると変な声で鳴く
・うんちの量が減る
・うんちが出にくそうにしている
・突然走り出す
・お尻を気にする
・お尻をこする
もう少し様子を・・・としているうちに、あっという間に破裂してしまいますので、ご注意ください。
肛門嚢炎の予防
①筋力の収縮により、肛門嚢の中の分泌物が肛門内に排出されるので、筋力の低下は、肛門嚢炎になりやすくなります。
なので、運動不足にならないように、毎日遊びを欠かさずにしてあげることが良いそうです。
②猫自体あまり水を飲まないのですが、水を飲む習慣がつくと予防につながるそうです。
③肛門絞りを定期的にするとよいそうです。
肛門絞りはコツがいるし、痛がるのを見ながらやるのは気が引けてしまう方も多いと思います。
まとめ
おしりをぺろぺろいつもより頻繁に舐めるなど、肛門を気にするような時は、肛門嚢炎を疑うといいです。
破裂してしまっても、きちんと治療すれば治ります。
ロッキーくんは2回も肛門嚢炎になってしまっているので、定期的に肛門絞りをしに病院へ行こうかと検討中です。
肛門嚢炎は繰り返す子が多いそうです。
追記:2021・5.12
その後、肛門嚢炎を繰り返してしまいましたが、予防をしたお陰で破裂せずに済みました。
予防のためにしたことをまとめたので、こちらをご覧ください。
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猫のおしりから赤い液体が!血!?~繰り返す肛門嚢炎の予防法~