IHクッキングヒーターは、火を使わないし、タイマーが付いているし、チャイルドロックも付いていて、安全で便利です。
でも、IHクッキングヒーターによる火災が毎年何件か発生していることはご存知でしょうか?
実は、安全に見えるIHクッキングヒーターですが、正しく利用しないと火事の原因になってしまいます。
IHクッキングヒーターは簡単に使えるので、説明書をじっくり読んだ方はあまりいないのではないでしょうか。
今回は、安全にIHクッキングヒーターを利用できるよう、注意点をまとめました。
IHクッキングヒーターの「汚れ」
何気にトッププレートはすぐ汚れます。
毎日拭いていれば、するりと汚れは落ちるのですが、蓄積されてしまうと、落ちにくくなっていきます。
また、トッププレートだけではなく、鍋やフライパンなどの調理器具の底も定期的に磨いてあげないと、汚れが蓄積してしまいます。
この汚れが火事の原因になり兼ねません!
汚れのせいで安全装置や温度センサーが正常に働かなくなり、加熱温度が上昇しすぎてしまう原因になってしまいます。
汚れのひどいトッププレートと調理器具で、煮込み料理で長時間加熱し続けた場合、危険です。
タイマーをしておいたから大丈夫と、その場を離れてしまっていたら・・・。
近くに燃えやすいものがあればすぐに炎は広がってしまいます。
なので、トッププレートと調理器具ともに、こまめに掃除することが大切です。
IHクッキングヒーターでの調理中に「離れる」
「安全装置が付いているから安全!」という思いは、誰もが思っていることと思います。
いざとなったときには、安全装置が働いて、加熱を止めてくれるでしょ~と思ってしまいますよね。
20分煮込みたいから、タイマーでセットして、その間に洗濯物畳んじゃおうかな・・・なんて場を離れてしまう人もいるかもしれません。
しかし、その20分経たない時に、周辺の物を高温にさせてしまい出火してしまうこともあるのです。
実際にIHクッキングヒーターでの調理中に離れてしまったことが原因での火災は、多いそうです。
調理中は、ちょっとだけ・・・という思いは捨てて、IHクッキングヒーターの見える範囲の場所にいるようにしましょう。
IHクッキングヒーターの「モード設定」
IHクッキングヒーターには、モード設定があり、そこが便利な点の一つです。
保温・弱火・中火・強火・揚げ物用(温度が選べる)など選べますよね。
揚げ物をする際には、揚げ物用の設定にすることが大切です。
揚げ物をするのに、普通の強火などの設定でやってしまうと、温度が急上昇しすぎて油から出火してしまうことがあります。
調理に合ったモード設定にするよう心がけましょう。
IH対応の調理器具を使う
IHクッキングヒーターに対応していない調理器具で調理をすると、反応せずに調理できない場合もありますが、使えてしまう場合もあるそうです。
反応するから大丈夫だとIH対応ではない調理器具で調理してしまうと、温度センサーが感知せずに高温になりすぎるだけではなく、安全装置だって正常には働きません。
これに合わせて、消し忘れなんてしてしまったら、火事になり兼ねません!
必ずIH対応の調理器具を使いましょう。
揚げ物に使う油の量
「なるべく少ない油の量で揚げ物をしたい」という方は多いともいます。
実は、IHクッキングヒーターの揚げ物モードを利用するには、適切な油の量が決まっています。
メーカーにも違いがあるかもしれませんが、基本的に800gの油を利用すると、温度センサーが正常に働くと言われています。
それよりも少ないと、発火の原因になります。
実際に、少ない油で揚げ物をしたことが火事の原因になった事例は多いです。
揚げ物をする際には、油の量に気を付けましょう。
また、「揚げ物調理には付属の専用鍋を使用すること」と取扱説明書に記載されていますので、それほど揚げ物には注意が必要です。
汚れ防止シート
「ガラストップを汚れから守りたい!」と汚れ防止シートを敷いている方もいると思います。
シリコン樹脂・ガラス繊維シリコンなど、いろいろな材質のものが販売されています。
実は、IHクッキングヒーターの取扱説明書には「鍋の下に汚れ防止シートを敷かないこと」と記載されています。
なぜかと言うと、温度センサーが正常に働くなってしまい、予定以上に加熱し、発火の原因になります。
特に揚げ物に対応している汚れ防止シートは、殆どありませんのでご注意ください。
まとめ
IHクッキングヒーターが100%安全とは言えないことを心得て、安全に利用しましょう!
IHクッキングヒーターの周りには、何も置かないようにしましょう!
我が家は、揚げ物は電気フライヤーでしています。
安全で便利ですよ。
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