猫を見ていると、自分の体をぺろぺろなめたり、前足で顔を洗うようにこすっていたりしています。
猫好きにはたまりませんよね。
我が家には猫が二匹いて、親子や兄弟ではないのですが、お互いなめあっている時もあります。
いつもそんな姿をほほえましく眺めながら、癒されています。
このかわいらしい行動は、自分の健康状態を最良に保ち衛生管理するためにしています。
この行動を「グルーミング」と言います。
しかし、ぺろぺろと毛づくろいをすると、大量に毛を飲み込んでしまうので、腸でつっかえてしまう場合があります。
そうすると、深刻な問題を引き起こしかねません。
そこで、飼い主によるグルーミングの手伝いが必要になります。
グルーミングの他、爪、耳、目の手入れをしてあげると、さらに衛生的で快適に過ごせると思いますので、まとめました。
飼い主によるグルーミングがなぜ必要なのか
・寄生虫や隠れた怪我、しこりや腫れ物、体形の変化などが確認できる
毎日一緒に生活をしていても、結構体の変化に気が付かないものです。
私もブラッシング時にわきの下の毛がはげおち、湿疹になっていたのに気が付いた時があり、早めの処置ができました。
・飲み込んだ毛による病気を防ぐ
飲み込んだ抜け毛は、通常ヘアボールとして吐き出されますが、胃のほうへ行ってしまい、腸でつかえて腸閉塞など深刻な問題を引き起こすことがあります。
特に、年を取るとうまく吐き出せなくなります。
飼い主がグルーミングをしてあげることで、助けになることでしょう。
※愛猫が突然毛づくろいをしなくなったら、年齢にかかわらずどこか悪いところがあるというサインです。変だと感じたら、是非とも動物病院で診てもらいましょう。
・猫との絆を深める
グルーミングしてもらうのが大好きな猫は、ブラシを見せただけで、喉をゴロゴロ鳴らしながら近寄ってきます。
心を許して、スキンシップを取る絶好のチャンスです。
毛並みに沿って、やさしくなでるように、ブラシを動かしてあげましょう。
猫も気持ちがよくて喜ぶし、飼い主もそんな姿に癒され、絆が深まりそうですね。
子猫のうちからグルーミングをしてあげると、飼い主を親のように思い懐いてくるし、喜んでグルーミングされるようになります。
グルーミングに慣れないまま成猫になった場合、グルーミングを不快に感じる猫もいます。
背中をもぞもぞさせたり、ひげが前向きにピーンとなったりした場合、不快に感じていると思いますので、無理にグルーミングせず、慣らしていくことが大切です。
グルーミングすると季節によっては、驚くほど毛が抜け落ちます。
グルーミングすることにより、猫が気持ちが良いのと、抜け毛による床の清掃が楽になるので飼い主にとっても良いというダブル効果を感じます。
グルーミングの頻度は、短毛の猫でも、たくさん抜ける夏前は、毎日するとよいです。普段は、2日に1度~最近やっていないなと気が付いた時などでよいと思います。
長毛の猫は、毛が絡んでしまうのを予防するためにも毎日をおすすめします。
猫の爪の手入れ
猫の爪は、運動したり引っかいたりよじ登ったりすることで自然にすり減るのですが、室内飼いだとこのような機会が減り、爪が伸び放題です。
自分の肉球に刺さり、痛めてしまうこともあります。
なので、定期的に爪をチェックし、爪切りで切ってあげましょう。
①足先をしっかり持つ
②爪のすぐ後ろの骨をやさしく押して爪を出す
③爪の先端を切る
※ピンク色の爪の中心部は、人間と同じで皮膚につながっています。
そこを切ってしまうと出血し、痛い思いをさせてしまうので気を付けてください。
慣れていないと猫は結構嫌がります。
体全身でもがいて嫌がるようでしたら、また別の日にチャレンジしましょう。
猫の耳と目の手入れ
●耳の手入れ
猫の耳は、清潔で無臭の状態がベストです。
耳垢は、脱脂綿やティッシュなどを湿らせて、やさしく拭いてあげましょう。
両耳を同じもので拭かず、片耳ずつ新しいもので拭いてあげましょう。
耳ダニなどの感染予防になります。
耳の奥まで押し込まないようにしましょう。
黒い砂のような耳垢や液状、黒い固形の分泌物を見つけたら耳ダニの可能性がありますので、動物病院で診てもらいましょう。
●目の手入れ
猫によっては、目頭に目ヤニが溜まります。
そのような傾向がありましたら、脱脂綿やティッシュなどを湿らせて、やさしく拭いてあげましょう。
両目の場合は、同じもので拭かず、片目ずつ新しいもので拭いてあげましょう。
目の病気だった時の感染予防になります。
我が家の猫も、目ヤニが溜まるので拭いてあげていますが、嫌がる時もあるので、タイミングをみてやってあげてください。
まとめ
毎日のケアで愛猫たちが健康に過ごせるのは、飼い主にとってうれしいことだと思います。
1日でも多く、元気な姿で一緒に生活したいものです。
グルーミング、耳や目のお手入れに慣れていない場合は、ちょっとづつ行い、終わった後にご褒美の気に入ったおやつをあげると習慣になり、慣れてくるかもしれませんね。
猫の歯の健康についても別のページでまとめてありますので、是非ともご覧になってください。