あなたは、「骨密度」の検査をしたことがありますか?
「骨密度・・・、どこかで聞いたことはあるけど・・・?」
と感じる方も多いと思います。
骨密度とは、骨全体のミネラル量(骨量)に対し、単位容積あたりの量を表したものです。
なんだか難しく感じますが、この数値を出してもらうと、自分の骨の状態がわかります。
私は、以前に検査したことがあります。
普段外食を好まないほうだし、結構健康オタク気味なのでわくわくしながら楽しみにして検査しました。
結果はその場で出ます。
「むむむ・・・」
思っていたよりもかなり低い数値にびっくりな結果でした。
将来のためにも、気を付けてカルシウム摂取していかないとダメですよと言われました。
この時に、お医者様にいろいろとご指導をいただきました。
自分では健康だと思っていても、そう思っているだけの場合があります。
骨は一生使いますし、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になってしまうと、楽しい老後を過ごすことが困難になります。
今回、骨についていろいろとご指導いただいたので、まとめました。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは
骨の組織がスカスカになり、骨折を起こしたり、起こしやすくなったりしている状態のことを言います。
骨粗鬆症は静かに進行する病気で、骨量(骨に含まれるミネラル量)が減少しても特に自覚症状がありません。
そのまま放置してしまうと・・・
・背骨がつぶれて変形してしまう
・背中や腰が痛む
・背中が丸くなる
・身長が縮む
さらに進むと・・・
高齢者の場合、骨折がきっかけになり、寝たきりになってしまう方も多いそうなので要注意です。
骨粗鬆症になりやすい人7選
それでは、どんな人が骨粗鬆症になりやすいのでしょうか?
①カルシウム不足の人
皆様ご存知の通りで、「骨=カルシウム」と連想されると思います。
しかし!
カルシウムは日本人に不足しがちな栄養素なんです。
骨粗鬆症を防ぐには、1日に800mgの摂取が理想とされていますが、日本人の平均摂取量は、かなり下回っているそうです。
「それならば、牛乳をたくさん飲もう!」と思いがちですが、カルシウムは体に吸収されにくい栄養素で、乳製品だと体への吸収率50%前後だそうです。
牛乳200mlに220mgのカルシウムが入っていますが、200ml飲んで体内に吸収されるのが約110mgが体に吸収されるということです。
なので、牛乳だけでカルシウムを摂取しようとすると、約1500ml、つまり、牛乳パック1本半を毎日飲まないと、1日の理想のカルシウム量にならないということですね!
このことを知ると、人間が健康に生きていくためには、かなりの量のカルシウムが必要なのがわかります。
人間、生きていくのにカルシウムばかりではだめなので、いろいろな食品を食べてカルシウムを上手に摂っていくとが大切になります。
②無理なダイエットをした人
食事制限によるダイエットは、カルシウム不足や女性ホルモンの減少の原因になります。
成長期に無理なダイエットをした人は、「もともとの骨量」が十分でないため、骨が弱くなっていることがあるそうです。
ここで驚きの事実を知りました!
私は、いつでもカルシウムを継続的に摂取すれば、骨が強くなると思っていましたが、違うのです。
骨量は10才代後半から20才代前半までに急激に増加します。
食事や運動に気を配っていれば、その後も少しずつ骨が強くなっていき、30才代で骨量が一生を通じて最高レベルに達します。
この時期を過ぎると、骨量は一定のレベル以上には増えなくなり、加齢とともに減少していくようになります。
つまり、この時期にダイエット等でカルシウムの摂取が十分でないと、マックスの骨量が他の人に比べて低くなっているということです。
成長期にカルシウムを十分摂取できていた人の骨量が100だとすると、そこからその人は加齢等で90に減ったり、85に減ったりしていきます。
成長期にカルシウムを十分に摂取できていなかった人は、例えば30才代で骨量の最高レベルがが85までしか到達できなかったとしたら、85からスタートし、そこから加齢等で80に減ったり、75に減ったりするということです。
最高骨量の高さが、高齢になったときの骨量に大きな差が出てくるのです!
私は、成長期に結構ダイエットに励んでしまったので、最高値がもともと低かったから、今回思ったような結果にならなかったのでは・・と思っています。
これを知った今では、我が子に同じ思いをさせないためと、これ以上骨量を減少させないようにと、家族の健康維持のために、カルシウムを意識した食材を選んで食卓に並べる努力をしています。
③やせすぎている人
極端にやせている方は、食が細いため、必要な栄養素が不足していることがあります。
④運動不足の人
運動によって骨に適度な刺激を与えることが大切です。
さらに、運動不足で筋力が低下していると、骨折の原因になります。
⑤日光に当たることが少ない人
カルシウムの吸収に不可欠なビタミンDは、食物から取る他、日光(紫外線)を浴びることによって皮膚でも合成されています。
日光に当たる時間が短いと、ビタミンDが不足してカルシウムを十分に吸収できなくなります。
⑥喫煙をしている人
胃腸の働きを悪くして、カルシウムの吸収を低下させてしまいます。
⑦加齢
加齢とともに内蔵の働きが衰えるため、カルシウムの吸収率が落ちたり、体内で、カルシウム吸収に必要なビタミンンDを合成する力が低下したりします。
⑧女性ホルモンの減少(女性のみ)
閉経後の女性の他、月経不順の人、卵巣の摘出をした人は骨量の低下につながるそうです。
骨粗鬆症は女性に多い病気ですので、女性の方は特に気を付けないといけません。
もともと骨格が男性よりも小さいためと女性ホルモンとの関係だそうです。
カルシウムの多い食材
先ほどもお話しした通り、カルシウムは体に吸収されにくい栄養素です。
摂取したカルシウムの半分以上は体外に排出されてしまいます。
吸収率が高い食品からご紹介します。
●牛乳・乳製品(吸収率約50%)
牛乳、乳製品にはカルシウムが豊富に含まれています。
吸収率も高いので、効率よくカルシウムを補給できます。
●魚介類(吸収率約30%)
骨ごと食べられる魚がいいですね。カルシウムの他、丈夫な骨づくりに欠かせないたんぱく質も豊富です。
●大豆(吸収率約20%)
豆腐、納豆などいろいろな形で簡単に食べることができるのでおすすめです。
●野菜(吸収率約20%)
小松菜などの青菜類にカルシウムが豊富です。
カルシウムは過熱しても失われないので、いろいろな料理で摂取できます。
●海藻類(吸収率約20%)
ひじき、わかめ、昆布など、乾燥させたものでも生でも大丈夫です。
まとめ
自分の骨密度や骨量を調べていない方は、一度自分の骨の状態を知っておくといいと思います。
私も勝手に健康だと思い込んでいたので・・。
検査は、病院の整形外科や婦人科、市町村の保健センターなどで受けることができます。
私は、かかとを機械に乗せるだけで測定できる方法でやりました。
痛くもなんともないので、ご安心を。
骨粗鬆症にならないように、今から「食事内容」、「運動量」、「日光浴の時間」を改善し、骨量の減少を抑えていきましょう!
そして、こども・家族・元気ですね!
骨を丈夫にさせる栄養素がたくさん入った食べ物をリストにしましたのでご覧ください。
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